愛読していた広告批評



「広告批評」という業界雑誌があったのをご存知の方は何人いるのでしょうか。広告業界に身を置いているため、紙に穴が開くくらいに必死で読んでいたのを思い出します。「広告批評」を読んでいるだけで、だいぶ業界通になった気にもなれますからね。

広告を通じて、時代を俯瞰する試みの本で、実際、業界以外の方にも読まれていたようです。読み応えは十分になり、「広告批評」で取り上げられる広告はどれも面白かったです。面白い、というのはメッセージが優れていて、時代性を感じられるものなのです。モーレツからビューティフルへ、こんにちは土曜日くん、不思議大好きなどなど、記憶に残るキャッチコピーは数知れずあります。デザインだってすごいのばかり。タレント頼りや、技術頼りの広告とはまったく違っていました。

フリーランスで広告作りに携わっていると、その役割も変わってきたなと感じます。大手のメディア売りは変わりませんが、ピラミッドの底辺となる僕にとっては全く異なります。現在では、ここまで、誰もが広告を作る環境に恵まれるとは思っていませんでした。広告料金はダンピングの嵐で、まして広告効果も難しくなっているのも現実です。「広告批評」はネットの台頭を見越して、廃刊を決めたようです。その決断は正しかったですよね。誰もが広告を批評して、時代を批評するときなんですから。

今日も僕のブログにお越しくださりありがとうございます。「広告批評」の初代編集長である天野さんが亡くなりました。謹んでご冥福をお祈りいたします。天野さんの本をすべて読んで、広告とは何ぞやを学んだ身としては、とても感謝しております。



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