主人公は、新人刑事の佐原夏輝。
祖父の世代からの刑事の血筋で生まれ育ちます。
夏輝が、初めての現場でコンビを組まされたのが別離していた実の父親。マイペースな父親と異なり夏輝はやりずらさを思えながらも刑事として成長していきます。
警視庁の捜査一課と言えば、デカイヤマを扱う所でその実状を小説で書き上げているから、読んでいてハラハラと迫ってくるものがあります。警察小説というとハードボイルドな内容をイメージしがちだけれど、いたって軽く、とても軽妙なんです。キャラクター設定が緻密で、いちいち面白いのです。
刑事の仕事に尊敬を抱きながらも、家族っていいなと改めて思わせる作品です。
作者の小説から目が離せません。