米作りの大体の流れ
梅雨が明けて盛夏を迎えると、田んぼ一面は瑞々しい苗の緑で覆われてきます。苗1株が20本ほど育ってきたら、田んぼの土にヒビが入るまで乾かします。この作業を「中干し」と言います。
中干しは、7月20日から30日頃を目安に行います(地域や品種によって時期は異なります)。田んぼに水を入れて苗を育てますが、ある程度育ってきたら、田んぼの水を抜いてしまいます。

中ほしの主な目的は、米粒の張りをさらに良くするため、苗の倒伏を防ぐため、などがあります。また、土の改良に効果があり、土を干すことで固くして刈り入れの作業性を高めたり、土中に酸素を補給して苗の根腐れを防ぎます。
田植えにおいての水の調整は、用水に流れる水の量を見て、「田んぼに水を入れる」「田んぼへ水が入らないようにする」という判断が必要です。そして、周りの田んぼの状況にも配慮が必要です。
除草剤の散布による効果が出てきて、畦道に生えていた草が枯れました。枯れた草の間から、再び新しい草が生えてきますので、もう一度、除草剤を散布します。

“巨大化する雑草に注意”
田んぼに除草剤を散布しても、雑草が生えてくる場合があります。豊富な水と肥えた土によって、雑草はあっという間に高く伸びてきます。見つけ次第、早めに雑草を引き抜く作業を行います。まめな手入れが、稲刈り時の作業効率を高めます。

苗よりも大きく育った雑草が確認できます
