東京オリンピック・パラリンピックの開閉会式の演出を統括する方が退任されました。オリンピック本番まで、あと4か月と迫っているこのタイミングでの退任は大会運営に大きすぎる打撃ですね。
その方は広告業界のガリバー企業のご出身で、僕みたいな広告業界に携わる端くれ者でもよく知っている存在です。いくつもの広告賞を受賞されている方なんです。どうしてこんなことになってしまったのかな、というのが率直な感想です。
退任の経緯としては報道にある通りで、女性タレントの容姿を侮辱する演出提案が引き金。打ち合わせの場を和ませ流ための発言だったかもしれませんが、その演出提案内容はあまり良いものとは思えません。多分、ご本人はやめたかったのかなとも捉えられそうです。
また、打ち合わせはメンバーが集まっての場ではなく、ラインでやりとりしていたと報道されています。コロナ禍でメンバーが集まりにくいと想像できますが、それで良いのかな。まともな打ち合わせができていないように感じます。
前の大会組織委員長が退いたばかりの今回の惨劇。オリンピックは大丈夫かな。日本が良くても、世界から冷めた視線が集まっているなと感じます。
後任は一体誰が務めることになるのか。これについても透明性は蔑ろにされて、多分広告業界の出身者が抜擢されそうな気がします。結局、業界大手の電通さんのための大会になりそうですね。